日蓮正宗法華講開信寺支部より

御書研鑚の集い 御書研鑽資料


早勝問答.第3章 天台宗の邪義を破折


【天台宗問答】
天台宗との問答。

【問ふ、天台宗を無間と云ふ証拠如何。】
第1問.天台宗で無間地獄に堕ちるという証拠は、あるのでしょうか。

【答ふ、一義に云はく、法華を誹謗する故なり。】
第1答.念仏を称〔とな〕えて法華経を誹謗している故に、無間地獄に堕ちます。

【一義に云はく、経文に背く故なり。】
また、法華最勝の経文に背いているので地獄に、堕ちるのです。

【問ふ、余経無益と云ふ事は麁〔そ〕を判ずる一往の意なり。】
第2問.法華経以外の経を否定するのは、粗雑な法を批判する一往のことであり、

【再往の日は諸乗一仏乗と開会す。】
再往の意は、他の経も含めて諸乗一仏乗と開会〔かいえ〕しているのです。

【何ぞ一往を執して再往の義を捨つるや。】
どうして一往の法華経に執着して、再往の他経の義を捨てるのでしょうか。

【答ふ、一義に云はく、今言ふ所の開会とは、】
第2答.あなたの言うところの開会とは、三乗を開いて一仏乗を顕わす事なのか

【何れの教の開会ぞや。】
いずれを開き顕し、いずれを会入する開会のことを言っているのでしょうか。

【一義に云はく、今経に於て本迹の十妙の下に】
天台大師は、法華玄義で、今、説かれている法華経に本迹二門に十妙を立て、

【各二十の開会あり。亦〔また〕教・行・人・理の】
それぞれに絶待妙、相待妙があり、二十の開会があり、また「教・行・人・理」の

【四一開会の中には何れぞや。】
四一開会があるとしていますが、これのどの開会を言うのでしょうか。

【一義に云はく、能開・所開の中には何れぞや。】
法華経の能開の法と他の経の所開の法の中では、いずれの開会を言うのでしょうか。

【一義に云はく、開会の後、善悪無しと云ふか。】
また開会の後では、法華経も爾前権教も同じで、善悪はないと言うのでしょうか。

【一義に云はく、天台宗は法華を信ずるか。】
そもそも天台宗は、浄土三部経などを信じて、法華経を信じているのでしょうか。

【一義に云はく、開会の後、諸宗を簡〔えら〕ばずと云はゞ、】
開会の後では、諸宗派も法華経も同じであると言うのであれば、

【天台大師僻事〔ひがごと〕なるか。】
天台大師の言っていることは、間違ったことになるのでしょうか。

【其の故は南三北七云云。】
そのわけは、天台大師は、南三北七の十師を法華経をもって破折し、

【伝教大師は六宗と云云。】
伝教大師は、南都六宗を法華経をもって破折したのです。

【一義に云はく、天台宗は悪行をも致すべきか、】
天台宗は、法華経の開会をもって、他宗派の悪行をしても良いと言うのでしょうか。

【性悪不断と云ふが故に】
天台が性悪不断と言っていることからすれば、このような善悪なしと言うこととは、

【自語相違なりと責むべきなり。】
自語相違するのではないかと責めるべきなのです。

【一義に云はく、開会の後に権実を立つる人は僻事なるか。】
開会の後に権実を立て分ける人は、嘘を言っていることになるのでしょうか。

【爾らば薬王の十喩〔ゆ〕、】
もし、それが嘘であるならば、法華最勝を説いた法華経・薬王品の十の譬喩や、

【法師の三説超過云云。】
法華経・法師品の已・今・当の三説超過は、どうなるのでしょうか。

【一義に云はく、此の故に開会の心を以て慈覚〔じかく〕は法華を謗ずるか。】
そのような開会の心を以って慈覚〔じかく〕は、法華経を誹謗したのでしょうか。

【一義に云はく、汝は慈覚の弟子なるか。爾らば謗法治定なるか。】
あなたは、謗法の慈覚の弟子なのですか。それならば、謗法を認めるのでしょうか。

【問ふ、善悪不二・邪正一如の故に】
第3問.開会の後は、法華経も他の経文も善悪不二・邪正一如なので、

【強〔あなが〕ちに善悪を云ふべからざるなり、元意の重是〔これ〕なり。】
あながちに善悪を言うべきでは、ないと言うのが、これがもともとの意味なのです。

【答へて云はく、天台の出世は悪を息〔や〕めんが為か、】
第3答.天台大師の出世は、他宗派の悪を止めさせる為なのではないでしょうか。

【又悪を増さんが為か。一義に云はく、悪事を】
それとも、他の宗派の悪を増長させる為なのでしょうか。多宗派の悪事を

【致せとは法華経二十八品の中には何れの処に見えたるや。】
許して良いとは、法華経二十八品の中のどの個所にあるのでしょうか。

【問ふ、絶待妙の事。】
第4問.それについては、絶待妙のことであり、そのことがそれに説かれています。

【答ふ、一義に云はく、先づ文段を問ふべし。】
第4答.そういうことであれば、まず、それが書いてある文段を問うべきです。

【一義に云はく、】
天台大師が法華玄義で「一切の教法を法華経の体内の法」とする絶対妙の事なのか、

【何れの教の絶待ぞや。】
それとも開権〔かいごん〕顕実・開麤〔かいそ〕顕妙を意味する絶待妙の事なのか、

【一義に云はく、此の故に慈覚は法華を謗ずるか。】
その絶対妙を理由にして法華経を捨て、慈覚は、法華経を誹謗したのでしょうか。

【問ふ、相待は一往、絶待は再往と見えたり如何。】
第5問.相待妙は、一往、絶待妙は、再往であるのです。どうでしょうか。

【答ふ、自義なるか、経文なるか。】
それは、自分の意見なのでしょうか、それとも経文に依る見解なのでしょうか。

【一義に云はく、相待妙一往と云ふは、二十八品の中には何れに見えたるや。】
相待妙は、一往ということは、法華経二十八品の中のどこにあるのでしょうか。

【一義に云はく、相待妙は法華に明かすか、】
相待妙は、法華経最勝を一貫して説いている法華経に明かされているのでしょうか。

【余経に明かすか。】
それとも法華経最勝を説いていない他の経文に明かされているのでしょうか。

【若し法華に明かさば法華は一往なるか。】
もし、法華経に明かされているとしたら、法華経は一往なのでしょうか。

【問ふ、約教〔やっきょう〕・】
第6問.化法の四教と化儀の四教の八教に約す約教と、釈尊の教法を

【約部〔やくぶ〕の故に、】
華厳・阿含・方等・般若・法華涅槃の五時に約して論ずる約部から言えば、

【約部の日は一往爾前〔にぜん〕の円を嫌ふなり。】
約部の立場では、一往で説かれた爾前の円を否定しているのです。

【答ふ、一義に云はく、言ふ所の約教は天台の判釈の四種の約教の中には】
第6答.その一往と言われている八教とは、天台の判釈の四種の約教の中の

【何れぞや。一義に云はく、約部は落居〔らっこ〕の釈なるか。】
どれを指しているのでしょうか。五時には、最終的な解釈があるのでしょうか。

【一義に云はく、約部を捨つべきか。】
また、法華経最勝と最終的な結論がでれば、五時を捨てるべきなのでしょうか。

【一義に云はく、約教の時爾前の円を嫌はゞ、堕獄は治定なるか。】
八教の時、爾前の円教を否定した場合は、堕地獄の主張を認めるのでしょうか。

【一義に云はく、約教の辺にて今昔〔こんじゃく〕の円同じとは、】
八教の中では、法華経の「純円」と「爾前の円」とが同じであると、

【法華経の二十八品の中何れぞや。】
法華経の中のどの個所に説かれているのでしょうか。

【一義に云はく、玄文の第一の施〔せ〕・開〔かい〕・廃〔はい〕の三重の故に、】
法華玄義の第一には、施の為実施権、開の開権顕実、廃の廃権立実の三義をもって

【開会の後も余経を捨つると云ふ文をば知るか知らざるか。】
開会した後も「権教を廃して実教を立てる」という文を知っているのでしょうか。



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